2021年5月23日日曜日より、沖縄に緊急事態宣言が発出されました。
過去の緊急事態宣言の際、沖縄で感染が広がった原因は、ほぼ「東京由来」の新型コロナウイルスということは分析によって断定されています。人が動けばコロナも動く。ということ。
ゴールデンウイーク、沖縄に観光に来た人たちが大勢いました。レンタカーも久々、渋滞を作るくらい多く走っていました。これを悪いとは絶対言いません。が、観光客が大勢訪れる那覇の歓楽街・松山での感染の広がりを見れば、やっぱり首都圏からの観光客が新型コロナウイルスを持ち込んだというのは紛れもない事実なのでしょう。
沖縄県での緊急事態宣言は今回で5回目。そのうち過去3回は沖縄県による独自の緊急事態宣言。今回の緊急事態宣言は国の指定によるものなので協力金などの財源は国庫となります。
新型コロナウイルスまん延防止等重点措置がすでに4月1日から適用されており、営業時間短縮など売上に影響が生じている事業者にとっては補償が手厚くなるので、雇用の維持、会社の存続のための一助となると思います。
今日は、「青の洞窟」、「タイガービーチ」、など青い海が広がる、沖縄の中でも屈指のリゾート地である西海岸「恩納村」近辺の現状を汗だくだくになりながら、回って見てきました。
■恩納村で観光客が必ず立ち寄る観光スポット、道の駅「おんなの駅 なかゆく市場」の現状は?
観光客はほとんどいません。だけど地元沖縄の人たちで、にぎわってました!
最初に向かったのは、地元の農産物、そして漁港から上がったばかりの新鮮な魚もそろえる道の駅「おんなの駅なかゆく市場」。
自分は今、恩納村に住んでいるので、野菜など新鮮で安く、また美味しい“沖縄めし”も揃うので大変重宝する道の駅です。ちょっと贅沢したい時、ここで観光客に紛れて食事なんていうのも非日常感が感じられ、なんとなく好きな雰囲気です。
訪れたのは緊急事態宣言が出される前の5月21日金曜日。駐車場には思っていたよりも多くの車が停まっていました。これは運営する皆さんにとっては幸せな景色だと思います。でも「わナンバー」「れナンバー」のレンタカーはほとんど停まっていません。地元の沖縄県民の人たちばかりです。売上げは落ちていると思いますが、このにぎわいは「こころがちょっと落ち着く」感じがします。
・道の駅「おんなの駅なかゆく市場」
道の駅「おんなの駅なかゆく市場」は外のコリドールに食事を楽しめるスペースがあり、フルーツドリンクやカレー、かき氷、イカ墨汁など、美味しい料理を提供する店舗が軒を連ねています。また、建物内部は農家の人たちがっ持ち込むまさに産地直送の新鮮な野菜、トロピカルフルーツの直売所となっています。2階には絶品パン屋さんもあります!とっても楽しめるスポットなんです!
・今は「パッションフルーツ」が旬。いっぱい店頭に並んでいます!
この時期、おすすめで最高に美味しいのがパッションフルーツ!。通年はもうちょっと遅い6月初旬くらいがピークな感じなのですが、今年は5月下旬でいっぱいのパッションフルーツがおんなの駅に並んでました!酸味がちょっとなんていう方もいますが、私はとても大好き!まわりの皮が少しふやけてきたくらいが食べ頃。買って帰った後少し「追い熟」するのがポイントです。「すぐ食べたい!!」。今回は結構シワシワのものが多く入っているものを選び購入しました!1袋11個入って850円!安い!
・おんなの駅なかゆく市場オリジナル開発商品があった!「パッションフルーツティー」「美味しいトマトのカレー」パッケージとロゴがとても素敵だったので、ついつい手に取ってしまいました。
この日「パッションフルーツ」に心奪われていた私は、さらなるパッションフルーツ繋がりのアイテムを発見。「パッションフルーツティーってなんだ?」「美味しいのか?」普段なら絶対買わないであろうものですが、この日は頭がパッションスパーク?!なんとなく買ってしまいました。ここら辺の食レポはまた後日!おんなの駅は地元の人々に支えられ、コロナが明けた時に大勢の人を迎えられるよう今体力を蓄えている。そんな感じがしました!
■「人が泳いでないから海がきれい過ぎ!」沖縄ナンバーワンのダイビング・シュノーケリングスポット「青の洞窟」の緊急自他宣言の今。
続いてやってきたのが真栄田岬。ここは沖縄一有名なダイビングスポット「青の洞窟」があルエリア。駐車場もきちんと整備され、コインシャワーもあり、観光客も不自由しない環境が整っています。
意外でした!結構ガラガラかな、なんて思っていたのですが、まあまあ人がいます。レンタカーも停まっています。梅雨の時期は一旦観光客が落ち着く、しかも新型コロナによる、まん防、緊急事態宣言にもかかわらず。いやーすごい!「青の洞窟」は沖縄屈指のキラーコンテンツなんですね。すごい。沖縄の観光目的一位は「青い海」ですからね。「青い海」に佇む「青い洞窟」ですからね。多くの観光客を惹きつける要素しか持っていないのですから。ダイビングショップの人たちに引率され、「青の洞窟」へ向かう人たち。観光で生計を立てる人たちにとって、観光客が来てくれるのはやっぱりありがたいんです。
なんて景色を見ながら、やっぱり「心安らぐ」感じになり、ほんわかとした気持ちで、スキップしながら青の洞窟へとエントリーするところまで行ってきました。この日は梅雨の合間の快晴で、青い空と青い海。サイコーのロケーション。
「?!」
人がいない!!!
海にはほとんど人がいませんでした!午前11時くらいと、ちょうど午前の回が終わる時間帯でもあったのですが、いつもならボートもいっぱい停まり、ライフジャケットをつけたシュノーケリングする人たちがぷかぷか浮かんでいる様子が見れるのですが、この日は本当にガラガラ。
そして海が逆にきれい過ぎる!人がいないので水が濁らない。餌付けの餌を撒かないから水が澄んだまま。海の中の魚たちにとってはお腹が空く状況ですが(笑)、環境にとっては人が来ないという、今の新型コロナの状況は良いのかもしれません。
■「客室200室のうち明かりがつく部屋は7部屋。」沖縄屈指のリゾート地、恩納村に立ち並ぶ高級リゾートホテル。宿泊客は怖いくらいいない・・・。
沖縄リゾートホテルの先駆け「ホテルムーンビーチ」を擁する恩納村。このホテルがきっかけとなって、恩納村の開発は進んできました。当社の社長も思い出のホテルということで沖縄出張の際はほぼ常宿としています。私も一緒に、サウナで心整えたり、オンザビーチでお酒を飲みながら「贅沢だなあ」なんて言いながらムーンビーチの風格を楽しませてもらうこともあります。建物は古いのですが、手入れは大変行き届いており、観光客を迎える「ガジュマル」の雄大さはその歴史を感じます。この日は、おんな村の現状を見て回る途中なので、外からのみ拝見。駐車場にはほとんど車は停まっていません。駐車場には必ず警備員さんがいるのですが、この日はちょっと暇そう。現在、沖縄のホテルの稼働率は10%程度と聞いています。なかなか厳しいと思います。頑張って欲しい!!
そのほかにも
・ホテルモントレーオキナワ
・カフーリゾートフチャク
・かねひで恩納マリンビューパレス
・ルネッサンスリゾートオキナワ
・HIYORIオーシャンリゾート沖縄
多くのリゾートホテルが、ムーンビーチ近辺にはあるのですが、どこも警備員さん、ベルボーイの方々、ちょっと手持ちぶたさな感じでした。
夜になってもう一度、恩納村を散歩ウォーキングがてら回ってみました。モントレーはタイガービーチに面しています。そこからホテルを見上げると、200室以上あるホテルモントレーオキナワいつもなら煌々と明かりが点いているのですが、この日の夜は7部屋。たった7部屋だけ明かりが点いていました。さらに夜空を見上げると下弦の月。三日月がちょっと切なく見えました。
■沖縄リゾートの夜。リゾートホテル界隈の沖縄居酒屋、沖縄料理店はほぼ休業。営業しているお店は何軒かあるみたいです(ナイショ)。
そしてここ恩納村前兼久(まえがねく)には、リゾートホテルの宿泊客をもてなす居酒屋さんがいっぱいあります。エリアは広がりますが、半径500メートルで、30軒くらいあると思います。※今度頑張って数えてみます。
緊急事態宣言、まん延防止等重点措置で、沖縄県全土の飲食店に営業時間短縮要請が出されています。夜の営業は20時まで。こんな時間帯では居酒屋の営業は成り立ちません。休業しているお店がほとんどです。そのほかのレストランはランチ営業して、夜もきっかり20時まででお店を閉めていました。この現状は運営店舗のあるイオンモール沖縄ライカムも一緒。同じ飲食に携わる人間として、居酒屋さんの現状は他人事ではありません。当店は20時まではきっちり営業出来ているので、売上げ的にも、そして精神的にも救われていますが、営業することもままならない居酒屋さんは本当つらいと思います。
それでもやはり観光客の人たちは「泡盛」飲みたい!「ラフテー食べたい!」「スーチカー美味しい!」「沖縄焼きそばってなんだ?」ともう少し遅い時間まで楽しみたいのでしょう。数軒ですが、夜遅い時間まで開けているお店があるようです、実際あります。
休業しているお店がほとんどです。明かりが灯らない看板はやっぱり切ないです。誰も歩いていない恩納村の目抜き通りは寂しいです。早くコロナが落ち着いてほしいなあ。そんな思いをずっしりと抱えて、恩納村の家へと帰りました。
緊急事態宣言、まん延防止等重点措置で観光客はほとんどいません。夜あいているお店もほとんどありません。リゾートホテルは空気を泊めています。青の洞窟は皮肉にもきれいになりました。これが5月28日、緊急事態宣言下の沖縄、沖縄観光、沖縄のホテル、沖縄の居酒屋、の現状です。