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北中城の絶品本格カレー店のお店「欧州カレー喫茶フランクリン」。沖縄のカレーラバーたちのリピート確定!フランクリンに欧州カレーの真髄を見た!

「これは貴族の昭和カレーだ!」。トマトベース。フォンドボー。インドカレーではない、スパイスカレーでもない。神戸出身のオーナーが港町でまとった“ハイカラ”を欧州カレーに注ぎ込む。


■沖縄のカレーの話をしよう。


沖縄のカレーはすごいぞ!進化は環境によって生まれるんだ。沖縄、亜熱帯の気候が国民食カレーのおいしさをワンランクアップ!レベルが高い、沖縄のカレー。

「黄色いカレー」。沖縄で昔から愛されているカレーは総じてこう呼ばれている。沖縄の食堂で宝石の原石のように、自身が持つ価値を知らずにメニューにひっそりと載っているカレーがある。

 

玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、がごろごろと入った昔ながらのカレーである。そして沖縄ならではのエッセンスは「コンビーフ」が入るところ。ここに「ポーク」が入るところがある。「やった!」とつい喜んでしまう上等カレーだ。「ポーク」は「豚肉」のことではなく、「スパム」のこと。これもまた沖縄カレーというジャンルを感じる具の1つなんです。そして見た目はまさに「黄色」。ターメリックだけを溶かし込んだようなイエローカレー。

一説によると、戦後、アメリカの統治下で出回った「カレー粉」がとってつもなく「黄色」で、その名残りなんだとか。それが今現在まで愛され続け、沖縄でカレーといえば「黄色いカレー」出なければだめだ!!となったらしいです。

 

ターメリックとは沖縄でお酒飲みの必需品(?)「うこん」のこと。お酒を飲む前に飲む「ウコンの力」の効果はご存知の通り。「うっちん茶」として愛飲されている「うこん」が肝臓(身体)に良いと知っているうちなーんちゅーのDNAが「黄色いカレー」を無意識に引き寄せたのだ。沖縄では医食同源「ぬちぐすい(命の薬)」という言葉がある。「黄色いカレー」は庶民の「ぬちぐすい」なのである。

 

沖縄の食堂で出会う「黄色いカレー」。ディープな沖縄旅行を楽しむなら、これは外してはいけない「島ごはん」なのだ。

 


■北中城のカフェがキテます!外人住宅をリノベーション。中城湾を眼下に見下ろすロケーションがサイコー。「欧州カレー喫茶フランクリン」。ハイカラが沖縄にやってきた。


お店の名前の由来はジャズシンガーの「アネサ・フランクリン」という人らしい。誰なんでしょう?ちょっと調べてみました。シャウト系の素敵な歌声の女性ジャズシンガーです。音痴な私は歌うと周りから「なに吠えてるの?」とクレームをもらうので、なんとなくウッドベースを「ボンボンボン♬」と口ずさみながら、お店に向かいます。

 

お店の外観はオキナワブルー、群青色。沖縄の青い空に溶け込むような佇まい。ジャズイズムといった感じなのでしょうか、ニューオリンズの薫りがします。こういうシチュエーションではコンクリートRC構造の真四角な外人住宅がなぜか似合ってしまうんですね。外人住宅はこのような見晴らしの良い場所に建っています。北中城村には数多くの外人住宅が残っています。築50年以上経っている物も多いはずなのですが、良い建材を使って建て、しっかりメンテナンスしていた証し。当時はアメリカ統治下に置かれ、その支配者層であったアメリカ人が、しかも将校クラスが暮らしていた住宅。コンディションは悪いわけがありません。色々複雑な、過去がありますが、今となっては、古き良きアメリカを感じさせる「住宅遺産」。ありがたく、素直に、かっこいいと言いましょう。こんな外人住宅をリノベーションして素敵なカフェにした、そんなお店が北中城村には数多くあります。ガイドブックでも「湊川外人住宅」と並び称されるくらい「外人住宅カフェ」エリアとして、紹介されつつあります。

 


■「欧州カレー喫茶フランクリン」。喫茶と名前をつける潔さ。昭和な喫茶が沖縄の地に降り立った。外人住宅の衣を纏った姿は、もはや昭和レトロではなく、オキナワモダンへと昇華する。


 

店内はレコートがいっぱいです。そしてお客様もいっぱいでした。最初に通されたカウンターの中にはテクニクスのターンテーブルがありました。目の前でレコードを回してくれます。どんなに忙しくても、レコードが終われば次のレコードへ。BGMはもちろんジャズ。私も詳しいわけではないのですがブルーノートのレコードジャケットが置いてありました。

 

実は今回の来訪が二回目。前回は時間が遅く、冬だったということもあり、客は私一人でした。なので今回のこの大盛況はびっくり。暑い沖縄の夏は、カレーなんですね。「大人気だ!」

 

参考前回「欧州カレー喫茶フランクリン」訪問ブログ。

https://wp.me/pamLTY-8d

 


■「欧州カレー喫茶フランクリン」メニューはこちら。


・県産厚切りポークカレー 1150円

・フランクリンカレー(ビーフカレー)950円

・有頭エビフライカレー 1200円

・フライドチキンカレー 950円

・キーマカレー(卵黄付き)900円

・野菜カレー 950円

・えびとアスパラのカレードリア 1050円

・チキンカツカレー丼(卵黄付き)950円

・♪お子様カレープレート 650円♪

 


■県産厚切りのカツカレー。付け合わせはらっきょう、福神漬け、ピクルス。欧州カレーでも付け合わせは和風。伝統の重み。カレールーは別添え。「グレイビーポット」ってなに?


欧州カレーはハイカラお上品の形式が残っています。カレールーはもちろん別添え。カレーはごはんにかけてお上品に食べるもの。そんなマナーが出来上がっています。

このカレールーを入れる容器。正式名称をご存知ですか?これ名前を「グレイビーポット」っていうんです。「ソースポット」とか「カレーポット」なんて言うこともありますが正式には「グレイビーポット」。アメリカ料理で肉汁にバターを溶かし作ったのが「グレイビーソース」。そのグレイビーソースを入れる容器にカレールーも入れたなんて、欧米への憧れがそのまんまテーブルにも発露したんですね。カレーも明治時代はかっこいい食事だったのでしょう!

カレーをひとすくい、ひとすくい、優しくかけて、上品に口へと運びます。カルダモンの香りが鼻を抜けます。カルダモンは最近、一番好きな香辛料。そして、りんご、にんじん、玉ねぎ、など野菜とフルーツの甘味と風味が舌の上でセッションを繰り広げます。ジャズです。濃厚なグルーブサウンドが口の中で奏でられるのです。美味しい!

県産豚のカツもこれまた美味しい!沖縄の豚は美味しいです。美味しい欧州カレーと絶品県産厚切りトンカツ。うーん、ジャズセッション(一回目)!


■ドリンクメニューも充実。斬新さが優しく溶け込む「ハンドメイドドリンク」がおすすめ。黒糖ジンジャーレモネードと黒糖ジンジャーレモンソーダ。


カレーと一緒に頼んだのが自家製ドリンクの「黒糖ジンジャーレモネード」と「黒糖ジンジャーレモンソーダ」。これが大当たり!最高に美味しいレモネードに巡り会えました。欧州カレーのお店ですが、アメリカレモネードと沖縄黒糖が結婚しました。最高に仲の良いラブラブ夫婦に出会えた感じです♪黒糖のいい意味でエグい甘さに、じっくり漬け込んだであろうレモンの香り。爽やかさと濃厚さがガツンとくる美味さです。はあー、ジャズセッション(二回目)!!

・ブレンドコーヒー 450円

・レモンスカッシュ 450円

・黒糖ジンジャーレモネード 450円

・黒糖ジンジャーレモンソーダ 450円

 

 

 


■デザートも最高やっさー。デザートメニュー一覧。「ニューヨークチーズケーキ」と「自家製ティラミス」が最高すぎる。


絶品欧州カレーと、最高自家製レモネード。失敗がありません。ここまで来たら、デザートまでコンポリート目指してしまいます。ハズレがないこの安心感。最後にデザートも追加注文してしまいました。ニューヨークチーズケーキって響きがいい!と言うことでこちらを1つと、なんとなくジャズな感じがした(?)「ティラミス」を頼んでしまいました。「甘いものは別腹っす」。

そして、3連勝!!!!カレー成功!ジンジャーレモネード成功!チーズケーキ大成功!ティラミスでホームラン!!チーズケーキはキャラメル風味。ブルックリンのレンガ街をのたりのたりと歩いている景色が浮かびます。チーズの優しさと、上品な甘さ、そこにキャラメルのビターが重なり合います。ナイスが止まらない!ジャズセッション(3回目)!

リピート確定のカレー屋さんです。

 

・ニューヨークチーズケーキ 450円

・焦がしキャラメルプリン 450円

・ティラミス 500円

・コーヒーゼリーフロート 550円

・フレンチトースト バニラアイス添え 650円

・バニラアイス 350円

・マンゴー/グアバ シャーベット 450円

 

 

「これは貴族の昭和カレーだ!」。トマトベース。フォンドボー。インドカレーではない、スパイスカレーでもない。神戸出身のオーナーが港町でまとった“ハイカラ”を欧州カレーに注ぎ込む。

お店の情報

店舗名:

欧州カレー喫茶 フランクリン

住所:

沖縄県中頭郡北中城村 和仁屋406 #84ハウス

電話:

098-911-3524

URL:

https://ja-jp.facebook.com/franklyn84.okinawa