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伝統が革新へと変わる!沖縄の伝統菓子「きっぱん」と「冬瓜漬」。琉球王朝御用達「謝花きっぱん」が進化中!!

昔ながらの伝統菓子。そこには琉球時代から連綿と受け継がれる技と、秘伝のレシピが流れ込んでいた。魂とプライドを感じる「きっぱん」。まずは一口食べてみよう!!

琉球時代から続く名家の名店「謝花きっぱん」。

那覇市の松尾にそのお店はあります。国際通りからはちょっとだけ歩きますが、そんなに遠い距離ではありません。

 

「きっぱん」・・・琉球王朝時代、その時代の統治者その尚氏、に献上されていたという伝統銘菓です。材料は沖縄ならではの柑橘系果実「カーブチー」や「九年母くねんぼ」を原料に、おそらく技法としては砂糖と一緒にゆっくりとジャムなどを作るような感じで炊いているのだと思います。

カーブチーは有名なシークワーサーに似た感じの果実です。ほのかな甘みもありますが、基本酸っぱいです。名前の由来は「皮がぶちぶちしてる」「皮が分厚い」といった表現が訛ってそのまま名称になったんだとか。

昔の人にとっては「甘い」は最高のごちそう。砂糖なども一般の人には早々手に入らなかったはずです。それをふんだんに使い、やさしく味付けした「きっぱん」はまさに極上最高級なお菓子だったのでしょう。

趣が素敵ですね。周りは砂糖に固められています。お店のおすすめの食べ方は「8等分に切ってお召し上がりください」とあります。切った瞬間、まるで中に「カーブチー」「九年母」がそのまま入っているかのような爽やかな香り。上品です。これを少しづつかじります。甘さと酸味。これはステキ。頭の中では、琉装に身をまとい、首里城の御殿で家来のみんなと談笑しながら、食べている。そんな自分を想像してしまいます。現代的なある意味「過度な」味付けとはちょっと違い、琉球の風をやさしく感じる逸品です。

さて店内には、このように、冬瓜がこれでもかと置いてあります。これは「謝花きっぱん」さんの看板メニューの一つ「冬瓜漬とうがんづけ」になるのです。

様々な風味で味付けされた「冬瓜漬アソート」がおすすめ。すいません、どんな味がラインナップされていたか忘れてしまいました。

これは濃厚に煮詰めたまるでみたらし団子のたれにじっくりと漬けて、ゆっくりと水分を抜き、生の冬瓜とは違って、かなりしっかりした食感でそのおいしさを味わうことができます。

 

私が特におすすめしたいのはこの冬瓜漬のシロップです。冬瓜漬に使用した蜜をなんとそのまま売っているのです。冬瓜のほのかな香りが移り、上品な香りのシロップです。トーストにはちみつ代わりに使ったり、ヨーグルトにかけたり、大変重宝しました。お土産でもきっと喜ばれますよ!

 

 

沖縄伝統菓子「きっぱん」と「冬瓜漬」。沖縄おもたせに最高です!琉球時代に思いを馳せて。

お店の情報

店舗名:

謝花きっぱん

住所:

沖縄県那覇市松尾1丁目5-14

電話:

098-867-3687

URL:

https://www.jahanakippan.com/