沖縄の今を紹介!

Okinawa-Foodlab

かつお出汁の香りが素晴らしい!沖縄そばの多様性を感じる名店「麺家にらい」。日本人のアイデンティティーはお袋のお味噌汁だ。鰹節消費日本一は沖縄県って知ってました?

毎年、ガンバ大阪が春のキャンプを行う、「ごさまる陸上競技場」。その入り口すぐのところにある「麺家にらい」。いつでも大人気の名店。鰹出汁を最も堪能出来る沖縄そばを食べよう!

■食べ歩き大好きな、平良さん(誰だ?)が絶賛、紹介してくれた、沖縄そばの大人気店。

 

中城村、吉の浦公園。普段はとても静かで、いい場所です。毎年、2月にはサッカーのガンバ大阪がキャンプを張る「ごさまる陸上競技場」がその中にあります。入り口そばにあるのが「麺家にらい」。実は取引先の担当者の方から、数年前、おすすめのそば屋さんとして紹介されました。壁には、訪れた方の名刺が貼ってあり、その中に、ありました!平良さんの名刺(沖縄は平良さんいっぱいいるので特定はされないと思います笑)。こんな美味しいお店を紹介していただいてありがとうございます。

 2019年ガンバ大阪 キャンプの風景 遠藤選手

 

■お店の外まで香る「かつお出汁」。高貴なお姫様がお香を焚いているのか?!その芳しさが人々を惹きつける。

「かつお出汁」でさっぱり。という評判は聞いてました。実際にお店を訪れてみるとお店の外からすでにカツオのそれはとてもとても高貴な薫りが漂っていました。良い鰹節は、特に本枯れ節は、本当に濃厚なそして素晴らしい香りを放ちます。私は鰹節の香りを自分の香水として身に付けてもいいと思うくらい鰹節の香りが大好きです。「DFS」でシャネルとかブルガリとかの横に鰹節KATSUOBUSHIなんてブランドで売っていたら間違いなく買うでしょう。

これは期待ができます。そしてこの香りに私以外に、もう1人誘い込まれた子がいます猫ちゃんです。

 

■「まるで一流料亭のお吸い物じゃないか!」沖縄そばがこんなに上品になっていいのだろうか。

大人気メニューは軟骨ソーキそば、という事ですが、私はこの日はちょっと胃がもたれていたのでさっぱりと「ゆで野菜そば」を頼みました。セルフコーナーにはちんすこうなども置いてあり、おもてなし感満載です。でもそばが来る前に、これを食べちゃうとお腹がいっぱいになっちゃうので1つぐらいにしておきましょう。

やってまいりました!沖縄そばです。評判に違わぬ素晴らしさで、カツオの香りを遺憾なく発揮しています。揮発しています。まるで一流料亭のお吸い物じゃないか。私の第一印象です。一流料亭なんて行ったことありませんが。あまりにも上品すぎる。こんな下品な私に似つかわしくないほど高貴な香りを解き放っている。十二単をまとったお姫様が今私の目の前に鎮座しました。いただきます。

 

 

■麺もこれまたすごい。聞けば自家製麺だと言うじゃないか。コシ、弾力、風味、歯ごたえ、どんな表現をしてもとにかく素晴らしい。

 

麺をひとくち、いただきます。シャッキっと、そんな音を発するぐらいいい歯ごたえです。通常沖縄そばは、ゆで麺を使う店も多く、歯ごたえという面では若干ラーメンなどと比べると見劣りしがちですが、こちらのお店は違います。いい歯ごたえです。いいコシです。とっても良い弾力です。

そしてスープを啜ります。香りとともにコクがある。これぞ鰹節の醍醐味でしょう。この日本で、この沖縄で、なぜ鰹節がこれまでここまで支持されているのか。そこには今世界の標準語となっている『UMAMI旨味』。この源であるイノシン酸これに尽きるでしょう。かつおだしは日本が誇る文化“和食の土台“をなす出汁なのです。

すべての料理においてスープはお店の風格を体現します。中華の一流店では鶏を丸ごと使った「上湯シャンタン」を取ってます。フランス料理の星付きレストランでは牛骨、子牛を使い、「フォンドボー」をとります。スープが美味しいお店は間違いなく超一流店です。そしてここ沖縄で最高の“和出汁“をとっているお店それが「麺家にらい」さん。このスープこそが一流の証です。

 

■鰹節だけではない隠し味それは、干し椎茸、昆布。のグルタミン酸。そして絶妙の塩加減。塩が料理の輪郭を作り上げる。

 

イノシン酸だけではここまでの旨味が出てこないと思います。そのほかに何か隠されています。一体何なのか?おそらくですが干し椎茸などのグルタミン酸も少し入っています。昆布なのかなぁ、ちょっとわかんないですが、やはりイノシン酸とグルタミン酸の組み合わせは最強です。塩味(しおみと言う)も程良い加減でまさにいい塩梅。料理の鉄人の解説者で一世風靡した服部先生が言います。

「料理に塩ほど重要なものはない。まさにいい塩梅と言う表現があるが、この塩加減、塩の比率がその料理の味を最高に際立たせる。塩がその料理の輪郭を作る。」と。

超一流料亭で一番最初に出てくるのがお吸い物。やはりお吸い物が、そのお店の全てを体現しているから。そしてお吸い物で料理人が一番大事にしてるというのが塩加減なのです。まさにここ「麺屋にらい」さんのスープは超一流料亭のお吸い物に匹敵します。何度も言いますが超一流料亭のお吸い物なんか食べたことありませんが笑。

 

 

■子供連れでも大丈夫!奥には怖小上がりのあるスペースが。三世代家族でも楽しめる名店「麺家にらい」さん。

 

舌が猛烈に色々考えてます。おいしいものを食べると脳みそもフル回転しています。そんな時は最後にセルフサービスのちんすこうなどを食べて心を落ち着けましょう。北からは楽しそうな声が聞こえてきます。お子さん連れのご家族が何組か、お店の奥の方にいらっしゃいます。小上がりのあるスペースもあります。家族みんなで平安貴族に思いを馳せながら、いえ、鰹節の高貴な香りに思いを馳せながら、麺をすする。とっても良い場所です。

 

 

 

 

すぐ近くには「護佐丸歴史記念図書館」があります!こちらもおすすめ!

■国道329号を北中城へ向けて北上。吉の浦公園、ごさまる陸上競技場を目指してレッツゴー!近くには超かっこいい外観の護佐丸歴史資料図書館もあります。こちらもオススメ!

お店の情報

店舗名:

麺家にらい

住所:

沖縄県中頭郡中城村字当間662-1

電話:

098-851-0009

URL:

https://