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就職活動で悩める高校生、大学生の諸君。「無用者層」に堕ちてはいけない。「誰にも代わりができない人財」となることこそ、これからの時代のサバイバル術。AIを活用できる側の人間になる5つの約束。<書評>


■<書評・雑誌レビュー>文春新書「コロナ後の世界」6人の著者 このパンデミックで人類の未来はどう変わるのか?


新型コロナウィルスが国内に蔓延する中現代最高峰の知性6人に緊急インタビュー。世界と日本の行く末について解いた。このパンデミックは人類の歴史にどんな影響及ぼすのか。これからわれわれはどんなも未来に立ち向かうのか。世界史的文明して観点から大胆に予測する。

 


■マサチューセッツ工科大学で理論物理学を研究するマックス・テグマーク教授。

AI研究の第一人者が、ウイズコロナ、アフターコロナでのAIの可能性を追求する。


悩める高校生、大学生の諸君。「無用者層」に堕ちてはいけない。「誰にも代わりができない人財」となることこそ、これからの時代のサバイバル術。AIを活用できる側の人間になる5つの約束。その基礎をこのパンデミック下で、築けばいい。AI は人間の未来を奪う存在ではなく、豊かにする道具である。その可能性をどの分野に注ぎ込むか。それができる業界、業種、人間が間違いなく生き残れるのだ。<書評>


 


■その1。気持ちの柔軟性を持つ。キーワードは「レジリエント(強靭で柔軟)」


アメリカのコロナ感染者数が激増した本当の理由。アメリカにある本当の格差、二極化、分断。コロナが浮き彫りにした。

アメリカには健康保険に入っていない貧困層が多いですし、失業保険に加入していないと思います。外出禁止でも彼らは働きに出ないと生きていけません。問題が多いのは。ほとんどがボストンの最貧困地区なのです。私たちは自らの文明をもっとレジリエント(強靭で柔軟)なものにしなければなりません。残念ながら人類は思っていたほどレジリエントではなかった。これが今回のパンデミックから得た教訓です。(52ページより)

 

 


■その2.これからの時代、「情報」と「興味」は決定的に重要な資源となる。


パンデミックとの戦いは情報戦。中国と韓国はビッグデータを手に入れ、パンデミック封じ込めに活用した。

 

中国や韓国の新型コロナ対策を見てみると、ビックデータが非常に役立っていました。代表的なのは接触追跡(コンタクトトレーシング)です。スマートフォンの位置情報や監視カメラの映像などから、検査で陽性と判明した人が、どこで誰と近接した距離で接触したのか調べることができます。中国では飛行機や高速鉄道のチケットを買うのに身分証の提示が必要なので、政府は座席位置に至るまで国民の移動履歴を把握しています。

さらに中国政府は地方によって異なっていた健康コードを統一し、新規感染者が出ても、24時間以内にクラスターを完全追跡できるようにするとしています。

韓国は感染者に接触した可能性のある人を1人残らず見つけるために、市街の監視カメラや携帯電話の位置情報、クレジットカードの使用履歴まで、ビックデータを駆使しました。そうやって見つけ出した接触者全員に、ひたすらPC R検査を繰り返したのです。この徹底した対策によって韓国は経済を閉鎖することなく、ひとまずは感染収束にこぎつけることができたのです。(53〜54ページ)

 

つまりパンデミックと戦う事は情報戦なのです。

 

もしウィルスに感染している可能性がある人を全員リストアップできたならば、彼らを隔離してケアすればいいだけです。そのリストを作るために必要なのは、接触履歴、移動履歴、体温など、様々な個人情報です。この情報こそが問題の核心です。

特に欧米でCOVID-19 (新型コロナウィルス感染症)が蔓延した理由は、こうした情報がなかったからです。欧米社会では政府に個人の情報を把握されることでプライバシーを失ってしまうのではないかと、人々がとても恐れたのです。しかしAIにはビックデータを集めて誰が感染しているか見極めること、人々のプライバシーをきちんと守ること、その両方を実現することができます。技術的には既に可能ですので将来は正しいやり方で始めるべきです。(55ページ)

 

 


■その3.テクノロジノーの進歩を確信し、一歩先を行く。


テクノロジーの進歩と言うのは非常に斬新的でわかりにくいもの。苔むす石のように、じっくりと育て、理解し、活用を進めていく、その手綱を持つ人間になれれば、コロナ後に勝ち組となる。

 

テクノロジーがある日、急に劇的に進歩する事はありません。しかし、例えば日本語を英語に翻訳するソフトの性能を、5年前のものと比べると確実に今の方が良くなっています。そうやって日々ゆっくりと進歩していくのがテクノロジーの本質です。

そのテクノロジーの分野で近年最大のブレイクスルーだったのが(アルファゼロ)の開発です。AIが囲碁やチェスの世界王者に勝ったことが驚きだったのではありません。画期的だったのはこのAIが人間の対局データを一切使わず、ゲームのルールを学んだ後は、AI内部で自己対戦を繰り返すだけで、学習し、強くなっていたことです。つまり、今まで何十年もの間、どうやったらAIが強くなるのか、様々なアルゴリズムをせっせと開発してきたAI研究者たちの成果が、一気に「用済み」となってゴミ箱に捨てられたようなものです。囲碁やチェスなどの分野では、AIは自分たちだけでより最適なアルゴリズムを次々発明できるようになりました。この分野に限ればAIは人間を超えたといえます。(62ページ)

 

 


■その4。汎用型AI (AGIアーティフィシャル・ジェネラル・インテリジェンス)は人間の未来を奪う存在ではなく、豊かにする道具である。


 

汎用型AIの可能性をどの分野に注ぎ込むか。それができる業界、業種、人間が間違いなく生き残れるのだ。

 

プロの囲碁棋士を始めて破ったAIであるアルファ碁は日本の皆さんにも同じみだと思いますがあれは囲碁のみに用途が限定された特化型AIです。

人間の知性のように様々な場面で応用可能なAIがAGIで、自分で知識を獲得する自律性を持ち、乗降状況を読み解いて推論する能力を持っています。いわば人間の脳に一番近いAIと言えるでしょう。

もちろんMITの同僚でロボット研究者のロドニーブルックスが「AGIはあと数百年はできない」と言ったり、元百度(バイドウ)のチーフサイエンティストのアンドリューエンが「AGIができたらと答えるのは、今から火星の人口過剰を危惧するようなものだ」と冗談を飛ばすように否定的な見方をする研究者がいるのも事実です。

私自身は数十年以内かどうかはともかく、将来のある時点でAGIができるのは間違いないと思っています。(60ページ)

 

 


■その5。大学生諸君。「無用者層」にはなるな。「誰にも代わりができない人財となる」ことこそ、これからの時代に求められる。その基礎をこのパンデミック下で、築けばいい。


これまで見てきたようにAIの進歩によって、我々の社会は確実に変化していきます。近い将来必ずAIにとって変わられる職業も存在します。例えばトラック運転手は、今後、自動運転が実用化されれば、間違いなく、なくなる仕事です。

ただこれからの時代において生き残る職業とそうでない職業はあまり簡単に線引きできないのも事実です。むしろあらゆる職種において「AIで何ができるか」を理解しうまく活用できる人が生き残り、そうでない人は負けるんです。最新の技術が自分たちの職業に応用できそうならいち早く実践し、取り入れることが生き残るための手段となるのです。(70ページ)