沖縄の今を紹介!

Okinawa-Foodlab

■車えび養殖、沖縄は日本一。その一大産地、宜野座。車えび養殖場直営「車えびレストラン球屋」で、車えびを味わい尽くす。車えびの塩焼き。車えびの踊り、刺身。車えびの天ぷら。どれもこれも美味すぎる!

2月末の話になるのですが、宜野座の車えび屋さんに行ってまいりました!車えびの養殖場が直営で運営している「車えびレストラン球屋」さん。絶品!


■阪神タイガーズのキャンプ地「宜野座」。今年は新型コロナで無観客開催。残念ですがしかし!宜野座には美味しい車えびがいる。


 

2月の宜野座といえば、毎年プロ野球「阪神タイガース」がキャンプを行っており、いつもならば熱狂的な阪神ファンが六甲おろしを奏でながら、キャンプ観戦しています。しかし、今年2021年は残念ながら、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、観客なしでの開催・・・。もちろんファンの方の姿はなく、残念です。

 

ちなみに・・・。すいません、私は大の横浜ファンでして(笑)、毎年「宜野湾」の方へ通ってました。横浜ベイスターズの沖縄キャンプ開催地は「宜野湾」。「宜野座」でなく「宜野湾」です。笑。

 

今回、「写真だけ撮らせてください〜」とお願いして、なんとか宜野座球場の雰囲気だけ撮影させてもらいました。選手の姿を見ることはできませんでしたが、熱気と情熱は感じ取ることができました!

 

 

■「海老」という漢字の由来。ちょっと悲しい描写なのです。それは茹でたとき老人のように腰が曲がって見えるから。

 

さて、車えび。車えびに戻りましょう!

車えびといえば伊勢えびは別格なので省きますが、通常のえびの中ではほぼ間違いなく、最も美味しい「えび」だと私は思ってます。通常のえびと言っても、実施には高価な高級えびです。甘味、旨味、風味、そして弾力、噛みごたえ、やわらかさ、ぷりぷり感。全てがハイレベルで、完璧に備わっています。

今回の「球屋」さんのメニューにもあるのですが「ゴジラ」と称する巨大車えびも存在するのですが、もし、伊勢えびと同じくらいの体格を持っていれば、伊勢えびにも勝てるくらいのクオリティーを持つ「えび」ではないかと思ってます。

今、私は「海老」と漢字を使わず、あえて「えび」と平仮名を使っています。「エビ」とカタカナも使っていません。

実は横浜で「神奈川回転寿司ぐるめ亭」という回転寿司の店舗運営に関わっておりまして、メニューは全て「えび」ひらがな表記にしております。理由はまず「回転寿司屋」なので「子供にも読めるように」ということ。そして「海老」という漢字。元々は当て字です。

海老→茹でたときに、老人のように腰が曲がるから。海の老人。で海老。

あまり、良い漢字ではないなあ、って思っちゃうんです。それだけなんですけどね。笑

 

 


■車えびの一大産地「宜野座」。沖縄は車えび養殖、日本一なんです!


 

  • 車えび国内生産量ランキング

1位沖縄県!!

2位鹿児島県

3位熊本県

4位長崎県

5位山口県

 

この表を見てください!沖縄県が車えび養殖生産量ナンバーワンなのです! 国内産車えびはほぼ100%養殖です。天然は東北の方で獲れるには獲れるのですが、ほぼ皆無です。沖縄はなんと24年連続で国内生産量日本一。そして沖縄県内でも屈指の生産量を誇るのが「宜野座」なのです。ちなみに沖縄県内で、最も車えびの養殖が盛んなのは「久米島」。車えびの旬は冬、お歳暮の時期、ギフトセットでは久米島から直送「活車えび」!なんて文字が踊り、まさに「車えびのおどり(刺身)」が大人気となっています。


■バナメイえび。世界的に見ても、最もメジャーなえび。


  • 参考:バナメイえび生産国ランキング

1位中国

2位インド

3位インドネシア

4位エクアドル

5位ベトナム

6位タイ

 

回転寿司などで見かけるえびは「バナメイえび」。世界的に見ても最も生産量、消費量が最も多いえびです。こちらも基本養殖です。生産量はダントツで中国ですが、日本国内ではあまり流通しておりません。日本は古くからインドネシアやタイ、そしてインドなどに技術供与していたという歴史があり、国内に輸入しているのはその由縁からインドやインドネシア、そしタイからのものが多いのです。

最近は日本国内でも養殖が盛んになっているバナメイえび。ここ沖縄でもバナメイの養殖量は多くなっています。バナメイは病気にも強く、管理が容易。そして成長が早いという養殖しやすい性質を持っています。しかし、残念ながら味がちょっと薄く、身が少し硬い。でも、安価で「えび」が食べられるのは「バナメイ」のおかげ!そして最近は、品種改良と、育成環境を変えることで、身が柔らかく、格段に美味しくなっているものも出回ってきました。えびの世界は奥が深い!そんな思いを馳せながら車を運転していました。

 


■車えびの養殖場、宜野座養殖場。養殖場直営の「車えびレストラン球屋」


ということで高速道路を飛ばし、宜野座ICで降りたち宜野座に無事に到着。川沿いの道に入ると遠くに何やらかっこいいエントランスが見えてまいりました。

 

車えびの前にまずはマングローブを堪能しましょう。。マングローブが生い茂り、「やんばる」感満載の景色が広がっています。カヤックでマングローブと同じ目線で、川面を行けばもっと素敵な光景が見られるのでしょう。この川の水を引き込み、「車えび」の養殖を行っているようです。地図を見ると、大きく「車えびの養殖場」が3つ4つあるのですが 残念ながら見学は禁止。今回訪れたのはその養殖場直営のレストラン「車えびレストラン球屋」さんです 。お店の真裏に養殖場。獲れたて新鮮であるのは間違いありません。

 

こちらが「車えびレストラン球屋」さん。お店の中は緊急事態宣言下にも関わらず、大勢の人。しかも県外から観光客は来てないわけですから、県内の人で想像以上に賑わってました。人気レストランであることには変わりないのですが、観光客の方々メインかなと思っていたのですが、地元の人もこちらの美味しい「車えび」には目がないということなんですね!

 


■「車えびレストラン球屋」メニューはこちら!

・ゴジラコース5700円。大物コース3550円。とくとくコース2300円。

・その他、天丼1300円や天ぷら定食1550円、車えびのフライ定食2050円も。


「活き車えび」の刺身は本当に美味しい!食べたい!今回の目的は「車えびの踊り」。なので、もちろん刺身が食べられるコースを注文しました!そして「車えび」の大きさで値段が変わって行くようで、お財布と相談して今回は入門コース一番お安いコースで注文しました。

大きさは違えども、トータル匹数は6匹。これを

・塩焼き×2匹

・お刺身・踊り×2匹

・天ぷら×2匹

づつで、堪能できるわけです!楽しみです!


■活きてる活きてる!活き車えびを色々な料理法で楽しんじゃおう!最初からインパクト大。塩焼き車えびが運ばれてきた!


ありとあらゆる車えびが活きて出てきます。ここでは、懺悔も、慈悲も、してはいけません。ここは野獣となって、ハンターとなって、生で喰らうことに、集中しましょう。感謝と悦びを感じる瞬間です。まずは、「塩焼き」用の車えびが運ばれてきます。活きてます。活きてます。周りのテーブルからも「すごい〜!活きてる!泡吹いてる〜!」の嬌声が。

素直にうまい!

殻もうまい!

味噌がうまい!

潮の気配を多分に感じます!

頭から、殻ごとかぶりつく。

「バリッ!」「バリバリッ!」

【喰らう】

 

食べるたびに、一口噛むたびに、原初的欲求が、本能的喜びが頭をもたげてきます。車えびを堪能する?。「堪能」なんてインテリジェンスを添えた表現は、どこかに吹き飛ぶのです。グルメなどではない、生存競争。ここに「車えびレストラン球屋」の存在価値があるのだと知るのです。

 


■待ってました!「踊り車えび」。車えびのお刺身です。


 

そして、今回メインの 車えびの踊りお刺身が出てきました。活きている車えびに驚きながらも、感動も味わう。見てください。この透明感!尻尾は7色に光り、その美しさはクリスタルのよう。これほどまでに輝くお刺身を見たことがありません。

 

「いただきます!」

噛もうとした歯を押し戻すほどの弾力。そして噛み締めたその瞬間から甘さが口に広がります。砂糖でも入っているのか?そんな風に訝しむ、甘さ! 刺身が甘いとはどういうことでしょう。僕の心の弱さ、甘さにつけるように、その味は広がっていきます。油断をしていました。ここまでおいしいとは・・・。そして普通ならば単に飾りとして添えてある頭。これを先ほどの塩焼きの網へと載せます。色のない灰色の世界から色彩豊かな輝くシュリンプカクテルの世界へ。、網の上で加熱することにより赤色へと変貌、車えびの頭という単なる物体から、魅惑のルビーへと変わっていくのでした。塩でかぶりつく。頭のトゲが口の中に刺さります。もしかしたら出血しているかもしれません。痛いが、バリバリと噛み続けるのです。止まりません。美味い。口の中の痛みと格闘しながら、えびせんのようにむしゃぶりつきます。えびせんが少し小麦が入って混ざり気がある。しかし、これは間違いなく100%えび。えびせん100枚食べてもこんなにえびの風味を感じることはないでしょう。やめられないとまらない宜野座の車えび。

 


■〆は車えびの天ぷら、なんという贅沢。こんなにも新鮮な車えびを天ぷらで食べてしまうとは!


最後の締めは車えびの天ぷら。神々しくそそり立つえび。屹立車えび。間違いありません。塩だけでいただきます。ご飯、お味噌汁も出てきました。なんという贅沢ご飯でしょう。締めが天ぷらなんていうコースがかつてあったでしょうか。普通なら「メイン」「4番打者」が天ぷら。それを最後の喜びとしていただけるなんて・・・。流石に美味しすぎます!

 

 

 


■次回は巨大車えび。ゴジラ。いや超巨大車えびメガゴジラに挑もう。


「メガゴジラ3匹、塩焼きで!!」

 

ちょっと遠くの席では、残念ながら手を出せなかったメカゴジラを注文している声が聞こえます。「ドゥルル♪ドゥルル♪ドゥルルルルルル♬」

頭の中にゴジラのテーマ曲が流れてきます。次回はこちらぜひお会いしたい、いや喰いたい。 メカゴジラ。申し分ない。1匹1450円 食べてやろう。お腹いっぱいのお腹をさすりながら外に出てそう思うのでした。マングローブから副風が心地よく頬をかすめるのでした。

ごちそうさまでした!!

 

 

宜野座インターチェンジから5分ほど。川沿いにそびえる車えび御殿。車えび養殖場直営「車えびレストラン球屋」

お店の情報

店舗名:

車えびレストラン 球屋

住所:

沖縄県国頭郡宜野座村字宜野座1008番地

電話:

098-968-4435

URL:

http://