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「GAFA」って何?もう一度勉強だなぁ。高校生だからこそ、今知っておくべきGoogleの凄さと、危険な一面。<書評・雑誌レビュー>文春新書「コロナ後の世界」6人の著者 このパンデミックで人類の未来はどう変わるのか?


■<書評・雑誌レビュー>文春新書「コロナ後の世界」6人の著者 このパンデミックで人類の未来はどう変わるのか?


新型コロナウィルスが国内に蔓延する中現代最高峰の知性6人に緊急インタビュー。世界と日本の行く末について解いた。このパンデミックは人類の歴史にどんな影響及ぼすのか。これからわれわれはどんなも未来に立ち向かうのか。世界史的文明して観点から大胆に予測する。


■「新型コロナで強力になったGAFA」 スコット・ギャロウェイ

スコットギャロウェイ_コロナ後の世界

■Google、Apple、Facebook、Amazon―。

この4つの頭文字を集めて「GAFA」言い、「the four GAFA」(東洋経済新聞社)の著者であり、大ベストセラーを送りり出したスコットギャロウェイ。ニューヨーク大学スターン経営大学院の教授でもある。このスコットギャロウェイ教授がパンデミック後のGAFAの動向について解き明かした。



■Facebookの躍進は目覚ましい。買収、出資、攻めに攻めている。


「アメリカではほとんどの企業が従業員を自宅待機させすでにレイオフしているところも少なくない中、Facebookはインドの通信最大手ジオプラットフォームズに 57億ドルを出資し、動画サイトであるGIPHYの買収を発表するなど攻めに攻めています。雇用も増やしていますし、5月22日に株価は過去最高値を更新しました。アップルも6月10日に株価最高値を更新し、時価総額で1兆5000億ドルを超えまし、Facebookの躍進は目覚ましい。」

 

「新型コロナ禍の前は、GoogleとFacebookがデジタルマーケティングの60%をコントロールしていましたが、おそらくパンデミック後には70%から80%までシェアが高まるのではないでしょうか。そして4月にはアマゾンの株価が最高値を更新しました。食料品もオンラインでの購入に大きくシフトしているため、その恩恵をアマゾンが受けているわけです。」

今のアメリカの現状、ナスダック株式市場の現状を専門家の目で紐解いてくれました。とてつもない富の集約が行われているとの事。富めるものが富み、貧しい人はとことん恵まれない、これが資本主義の馴れの姿になるのでしょう。

 


■GAFAは、もはや電気ガス水道と同じ生活に必須なインフラと化している。


「スマホを持たずSNSを使わず、GAFA抜きで生活する事は、今や電気や水道がないのと同じです。何かを調べたければ検索市場シェア90%以上のGoogleで検索をします。また、世界中の裕福な人々は、iPhoneやMacBookなど何らかのApple製品を持っています。さらに全米の52%の過程がAmazon Primeを利用しています。今や創業者のジェフベゾスの資産は約1千385億ドルと世界一です。」

 

自分自身もスマホがない世界には戻れないと思います。今この文章を打っているのもiPadです。ちょっと調べ物をするにはすぐにGoogleで調べ物します。そしてAmazon Primeに入っています苦笑い。次はどの新作映画を見ようかと毎日ウキウキ楽しんでいる自分がいます。

 


■進化心理学とつながるGAFA。彼らは人間の感覚が進化していると思わせる、魔法使いだ!


「GAFAは脳、心など、人間の感覚に直接アプローチします。これは進化心理学の観点からも、成功するビジネスの共通点です。例えば、Googleの検索エンジンは、私たちの脳が賢くなったと思わせてくれますし、Facebookは、あなたは友人と結びつけ、心に訴えます。」

 

Googleの検索エンジンは、自分を博識だと勘違いさせてくれます。自分が物知りだと思い込んでしまいますGoogleのおかげなのに。

私はFacebookをあまり利用しないのでFacebook上での人のつながりと言うことに関しては、あまり影響受けていません。しかしこの新型コロナウィルスのパンデミックの中ではとてつもなく人のつながりを感じたいと思うことがあります。もしFacebookでしか人のつながりを感じられない人たちがいるならば、そこに生じるのはFacebook上での自分の人格のみです。しかも大勢の人とつながっている人気者だと思いがちです。リアルな現実世界で果たしてその人たちは生きていけるのでしょうか。でも実際にそれを求めてFacebookの世界を彷徨歩いている人たちがいっぱいいるということが事実なのです。ここに何かビジネスチャンスを求めることができるのでしょうか。自分の中では残念ながら、この仮想空間の中に生きる術を見つける事はないと思います。

 


■意図せず社会の分断化の一翼を担ってしまっているビックテック企業


「FacebookとGoogleそのアルゴリズムは中立で世界を良くしようとも、反対に悪くしようとも思っていません。そして、両者とも広告収入を収益源とするビジネスモデルです。ですから、彼らは読者がクリックをして、より多くの記事を投稿とつながることを求めます。そのつながりを促す一番の要素は“怒り”です。対立と激怒を煽る投稿こそ、多くのクリックをもたらすのです。FacebookとGoogleのアルゴリズムは、多くのつながりを検知して、彼らのビジネスモデルにとって、“多くの議論と怒りを引き起こす記事“を良い記事だと判断します。そしてその投稿がひとの目に触れる機会を多く与え、GoogleやFacebook内でのランキングが上昇するのです。つまり、怒りとつながりを求めるアルゴリズムとビジネスモデルが、フェイクニュースを生み出し、社会を分断しているのです。」

 

「またこのアルゴリズムはあなたの政治的の好みを見極め、その考えを支持する記事を進めるだけでなく、反対人への印象悪くするデータも提供し始めます。たとえそれが拒否の内容であっても、お構いなしです。自分の政治的立場を補強してくれる記事を読む事は同族意識をくすぐり、ユーザに満足感を与えるからです。その結果、社会の二極化が進行するのです。」

 

この文章読んでいて思わず「すげえな」と声を漏らしてしまいました。完全にアルゴリズムのなすがままに、もしかしたら、私たちは行動を促されているのかもしれません。アルゴリズム/AIにとってはポジティブでもネガティブでもないニュースの記事が、我々にとっては、自分の信条、自分の心持ち、を決めてしまう大事なニュースになってしまうからです。

 


■アメリカの株式市場の異常なまでの回復力。そのパワーはどこ本流なのか?都合の悪い真実。


「実際の経済では何が起きるのか?株式市場は好況に沸くでしょう。というのも、株価は実体経済全体を表しているのではなく、富裕層トップ10%の経済的繁栄を反映しているからです。その10%の人々が株式の80%を保有しているからです。ナスダックを見て、それが実体経済の手法だと勘違いするのはあまりにも危険です。それは富裕層のバロメーターでしかありません。実際に今日のナスダック市場は今年の元日よりも高値がついています。」

 

片や日本の経済評論家はこんな的外れなことを言っています。

「リバウンドです実体経済悪化の予想家短期的に株価を持ち込みましたが反動で上昇しているのです」

「しかしこれだけでは説明がつきません。ここからは私見ですがコロナ禍が企業改革の期待感を押し上げているのはないかと考えています。今まで必要だと言われ続けたイノベーションがコロナ禍をきっかけに始まろうとしているのです。未来への投資と言うことです。」

 

なんと的外れな指摘でしょう。こんな経済評論家をのさばらせているのが悲しいです。だから日本は、アメリカの食い物にされるのです。真実はギャロウェイ教授の言葉だと思います。

 

「今回のパンデミックにおける都合の悪い事実はこれにとどまりません。感染拡大を防ぐために経済活動停止したので、政府はベーシックプロテクションプログラムを開発しました。これは従業員の給与、賃料、保険料、公共料金の支払いのために、1事業所あたり最大1000万ドルのローン(一部返済免除あり)を提供するというもの。政府はスモールビジネスを助けるための対策だと主張していますが、ほんとうのところはミリオネアに資金を、融通する制度です。というのもアメリカにおける最も裕福な層はスモールビジネスのオーナーたちだからです。」

 

1000万ドル、10億円です。どれくらいの返済免除かわかりませんが、キャッシュを持っている中小企業オーナーなら、10億円が余剰資金として手元に入ってくるのです。

日本でも、ある知人が言ってました。「リーマンショック時と株式市場が少し似ている」と。「あの当時も、富裕層は無担保融資枠などで、最大限キャッシュを手に入れた。」「そのお金はどこに流れるか。不動産と、株、だ。」こういうことなんですね。これが不都合な真実です。自由資本主義というイデオロギーは未来に破綻せず残るのかどうかわかりませんが、まさに「資本家」のための社会を完成させつつあります。「資本家」になるしか、この現代では、生き残る道はないのです。

 

「雇われている側の間にも格差が広がっています。年収が10万ドル以上のホワイトカラーは在宅勤務ができ裕福な世帯の60%は家族と過ごす時間が増えました。その一方で年収が4万ドル以下の階層になると、在宅勤務できる人は10%しかいませんし、40%がレイオフされています。同じパンデミックに遭遇しているはずなのに、年収10万ドル以上の人と4万ドル以下の人では、全く違う現実を生きているわけです。」

 


■次の1000億ドル長者はどの業種どの業態になるのか。「ヘルスケアテック」。この業界にこそ富の未来がある。


「私は、次の一心億ドル長者はテクノロジーとイノベーションをヘルスケアに投資し応用してきたと思います。なぜならヘルスケアの進化は時間の節約になるからです。これまで病院で無駄にした待ち時間や治療にかかった時間を他のことに使えるからです。今大半の人がコスト節約に重点を置きますが、ビックウィナーとなるのは時間を節約してくれる企業です。もしスマートカメラとAIがあればヘルスケアの時間短縮は簡単にできます。その画像をAIが分析解析し医者がオンラインでその治療その検診に当たればいいのです。」

 

 


■つながりを強いるSNSのデメリット。格差を感じることで、子供たちの間で広がるうつ病。


「今子供たちの間で、うつ病が増加していることをご存知でしょうか。ソーシャルメディアが彼らに“不安“や“劣等感“をもたらすことが原因です。スティーブ・ジョブズを始め多くのテック企業の幹部は自分の子供たちにiPadなどのデジタルデバイスを使わせませんでした。テクノロジーに詳しいからこそ、それが与える害を認識していることを物語っています。GAFAの負の側面から私たちは目をそらしてはいけません。」

 

もうこの世界から抜け出す事はできません。

自分の明確な意志を持って、選択できるか?決断できるか?

すでに明確な自由意志というものはなくなっているのか?

どの行動なら、GAFAの影響を受けないで、成し遂げることができるのか?

残念ながら、人間としての自分自身の価値や存在意義は、すでに操られた、偶像なのかもしれません。